圓成寺からお知らせ| ホームページを公開いたしました。
私が初めてこの地に足を運んだ時の感想でした。少し言い過ぎかもしれませんが、そのように感じております。
梅田より阪神高速に乗れば20分ほどでお寺まで来ることができます。
大都会を走り抜け、伊丹空港のトンネルを潜り、阪神高速を降りると一面に広がる田園風景。
正に「都会に一番近い田舎のお寺」と感じました。
お寺には雨が降るとゾロゾロとサワガニたちが遊びにきてくれます。
春になるとウグイスたちの大合唱。夏にはカブトムシやクワガタ。
天然記念物のモリアオガエルだっています。
夏の終わりになるとヒグラシの声、そして秋になると虫たちが喜びの羽音を響かせ、私たちの心を癒してくれます。
他にも沢山の小動物や、色とりどりに咲く花、生き生きと芽吹いている木々たちが生息している池田・細河。この地に圓成寺はあります。
煩悩具足の凡夫である私たちは、毎日欲にまみれて右往左往しながら生活していますね。
ふと立ち止まった時、何気ない光景や言葉が私たちの心の垢を落としてくれるのではないでしょうか!?
それは各自いろいろあるでしょうが自然が生み出す雰囲気(環境)は、大きな力をもっていると私は思います。
自然だけではありません。仏教には「荘厳」という言葉があります。
荘厳とは、仏様のお飾りの事ですが、法事の時や彼岸の時、報恩講の時、様々な飾り方をします。
これも、雰囲気(環境)づくりなのかもしれませんね。
お寺というのは正に仏法を聞くところであります。または感じるところであります。
教えがあれば御堂は必要ないという考えもありますが、やはり御堂は大事だと思います。
何故ならば阿弥陀如来がいてくださるからです。
そこには念仏の伝統があり、相続できることの喜びを感じ取れる雰囲気(環境)があるからです。
そして阿弥陀如来のお働きによって無明の闇から照らしだされていることに気づかされ、生まれた意義と生きる喜びを見出していく道が、真宗寺院の使命であり、真宗の生活観であります。
都会に一番近い田舎のお寺「圓成寺」近くに来た時は是非お立ち寄りください。
合掌
住職 山脇義道